代表挨拶

齊郷 恵

齊郷 恵

代表理事

犬を愛する人のまちづくり「駒沢ドッグストリートプロジェクト」 / お散歩教習所 / こまいぬクラブ / かないぬクラブ / 三浦半島Nature School / Swimmy One・Wan Project / 「ペット防災せたがやネットワーク」理事 / 愛玩動物飼養管理士1級

自分の願いはきっとだれかの願い、そしてみんなの願いにつながる

人が社会につながるきっかけは何でしょうか?人それぞれ様々あることでしょう。私の場合は1匹の犬、現在17歳トイプードルの愛犬イヴです。

犬と暮らすと、それまでの景色が一変します。いつもの道も犬と歩けば季節の移ろいを教えてくれるお気に入りの道に。うれしい、楽しい、感情を素直に伝えてくれる犬と一緒にいるだけで幸せな気持ちに包まれます。挨拶を交わす人。顔なじみの人。時には話し込んだり、遠出もするようになり。それまで通り過ぎるだけだったまちが大好きなわたしのまちへと変わっていったのです。

2012年、幸いにも早期発見で病が快癒し、感謝と共にわき起こったのは、自分が本当に望む生き方をしたいという思いでした。「ささやかでも幸せを感じられる毎日」、「自分が社会につながっていく存在でありたい」という願い。それにはどんな形だろうと犬といっしょに最期までいたいと。

ところが、この“ささやかな幸せ”をかなえるには、住まい、環境、医療、介護、サポート、仲間、犬のケア、お金等々。現実には“ささやかではない”とても高い壁があります。しかし、この願いは「だれか」とも共通する願いなのかもしれない。自分の願いをかなえたいという強い思いから、持続的に「社会」につながっていけるのではなかろうか。そう考え、小さくても一歩踏み出してみようと決意しました。

それが犬を愛する人のまちづくり「駒沢ドッグストリート」の出発点となりました。

その頃、「地球でイチバン ペットが幸せなまち ドイツ・ベルリン」というNHKのテレビ番組を見ることがあり、公園には飼い主が犬のしつけを学べる「犬の学校」がいくつもあり自由に選ぶのが当たり前だということに驚きました。電車、バスの利用、中には職場まで犬が社会の一員として認められている背景には、飼い主になるために学ぶことが基本になっているのです。“だれでも参加できて学べる学校があったらいいな。“ その思いがどんどん強くなっていき2013年からはドッグトレーナーさんのご協力を得て「駒沢公園お散歩教習所」を毎月開催するようになり、今に続く活動の基盤となっています。それと共に駒沢公園に集う飼い主のクラブ「こまいぬクラブ」の活動が広がっていきました。

犬が犬らしく、人が犬と共にいる幸せを感じる機会を作りたいと同じ思いの友人と始めた、三浦半島Nature Schoolもその一つです。

また、ボランティアでも仲間と共にSwimmy One・Wan Projectを立ち上げ活動を始めました。

これらの活動は違ったように見えて根っこにある思いはみな同じです。

犬が犬としてある幸せ、犬と人の幸せをカタチにしていきたいと、これまでの活動をつなぎ、同じ思いの仲間と共に大きな地図を描いて歩み出すことにしました。

今めざす次のカタチは、犬を飼っている人も飼っていない人も犬を介して交流し支え合える場です。たとえ高齢になって自分が犬を飼えなくなったとしても、犬と人の笑顔のためにできる何かがあると思っています。

私たちがめざす“あったらいいな!をカタチにする”は、常に現在進行形です。5年後、10年後、、、、人生の最期まで。いえその先も。次にバトンを託していきたいと願っています。